2022年度 一般社団法人 東広島青年会議所

第46代理事長 木村 有壯

《スローガン》 前へ ~すべてに感謝し、挑戦し続ける~

【はじめに】

To provide development opportunities that empower young people to create positive change.
~積極的な変化を生み出す力を与えるために、成長の機会を提供する~
JCIMissionはJC運動の使命です。人の成長こそが未来をつくるとJCは考えていま す。成長とはどんな時に感じられるでしょうか。出来なかったことが出来るようになった時、経 験を積み重ねた時、何かに挑戦した時、誰かに認められた時等、様々あります。一つ言えること は、何も考えず、何も行動せず、何も変えようとしなければ成長はないということです。自分自 身に負荷をかけ、トレーニングし、努力した結果として得られるものが成長です。自身に変革を もたらすことで成長が得られるのです。意識を、考え方を、行動を変えていきましょう。

【意識変革】

~アクティブシチズンを広げよう~
会員拡大とは、アクティブシチズンを広げることです。アクティブシチズンとは、人に強制さ
れるのではなく、自ら進んで他に働きかけ運動していく市民です。若いアクティブシチズンの主 導的なグローバルネットワークになることがJCの理想像であるとJCIVisionに示され ています。究極は、世界中の人がJayceeとなり、明るい豊かな社会を実現することが理想 であるといえます。アクティブシチズンとなり、様々な組織と共にネットワークを広げ、更にア クティブシチズンを広げていけば、SDGsも達成し、素晴らしい社会を創ることができます。 10人で集まって考え展開する事業よりも、100人が集まって考え展開する事業の方がインパ クトを与えられるでしょう。10人の会員と友情を深め切磋琢磨していくよりも、100人の会 員と友情を深め切磋琢磨する方が大きな成長を得られるでしょう。会員が増えることこそが社会 をよくすることに繋がるから会員拡大を続けるのです。では会員拡大をするために何をしなけれ ばいけないでしょうか。会員拡大の理想は、人を集めるのではなく、人が集まり広がっていくこ とです。その広がりをつくるために、地域に必要とされるインパクトのある運動の展開も必要で しょう。入会に前向きではない人に対して、「この人に誘われたら断れない」と思われる人間関係 の構築も必要でしょう。そのためには私たちの能力の向上が必要です。JCへの入会は大きな変 化です。前向きではない人にこそ、JCを知らない人にこそ、魅力とパワーのある人が声をかけ ない限り意識変革は生まれません。会員拡大が自身の成長の成果であることを自覚し、未だ見ぬ 同士が一歩を踏み出すための意識変革をもたらし、アクティブシチズンを広げていきましょう。

~人材を育成しよう~
みどりの少年団は全国47都道府県にあり、約3200のみどり少年団が活動しています。東
広島みどりの少年団もその中の一つであり、結成42周年を迎えます。次代を担う子供たちが、
緑と親しみ、緑を愛し、緑を守り育てる活動を通じて、ふるさとを愛し、そして人を愛する心豊
かな人間に育っていくことを目的とした団体です。素晴らしい目的を掲げているからこそ、今一
度運営方法から見直し、JCが携わる意義とメリットを活かした活動に変革しなければいけませ
ん。子供たちが目を輝かせ、笑顔でみどりの少年団活動をできるように、私たち会員が目を輝か
せ、みどりの少年団を楽しみながら積極的に携わる必要があります。みどりの少年団に対する意
識変革から、未来にはばたく人材を育成します。

~未来を育もう~
小学生で85%以上、高校生になると99%以上の子供がインターネットを何かしらの形で利
用していると内閣府の調査で示されております。インターネットは現代のインフラであり、新型
コロナウィルスが猛威を振るった結果、IoTを活用したテレワークはもちろん、学校教育にお
いてもオンライン授業という形態が始まりました。一方で、メディアが報じる悲しいニュースを
見ると、SNSとの関わり方、インターネットで得た情報を使いこなす能力、ネットリテラシー
は不十分な状況であるといえます。思考力や独創性を養う上でインターネットやデジタルデバイ
スは重要であるからこそ、誰かを傷つける道具にしてしまってはいけません。子供を導く大人も
含め、ネットリテラシーを向上させ、子供たちが安心して学び、遊び、成長し、未来をつくれる 社会にする必要があります。また、私たち大人が子供の可能性を引き出すことで、これからの社 会に適応し、未来に挑戦する人材に育成していく必要があります。
簡単に誰かを傷つけてしまう時代だからこそ、取り巻く環境と携わり方の意識変革をすること で未来を守り、子供たちが笑顔で活躍する人材、未来を育みます。

~経済を充実させよう~
私たちは青年経済人として会社や団体で仕事をし、社会的義務を果たしています。現在のLO
Mは、自ら起業した人、先代から企業経営を引き継いだ人や今後引き継ぐ人、会社で将来の中核 を担う人、アルバイトを通じて社会にでて成長したいと考える学生等、様々な会員が所属をして います。ビジネスにおいても結果を残し、会社へ還元しなければJC運動の意義も薄いものにな ってしまいます。青年経済人として今何が必要なのか、調査し、求められていることを実施しな ければいけません。抱える課題を解決する機会を提供することで、経済発展を遂げてまいりまし ょう。そして、学んで終わるのではなく、行動に変えましょう。誰よりも早く行動に変えましょ う。限られた時間を有効活用し、成長するために費やせる時間を生み出す努力もしなければいけ ません。全てのスピードを速くすることでお金では買えない貴重な時間が生まれるのです。知識 を行動に変え、結果を残すことで成長を形にし、経済を充実させましょう。

~運動の価値を高めよう~
全ての組織には運営するための基盤が必要です。会社が営業マンのみでは成立しないことと同
じように、運営の基盤があることで私たちの運動が効果的かつ効率的に展開できます。表には見 えない作業は組織において必要不可欠です。また、世界規模のネットワークにより、全国、全世 界の様々な場所で成長の機会が提供されます。一人でも多くの会員がこの機会を活用しなければ いけません。目的と意義を考え、得られる成長の機会を最大限活用しましょう。そして、様々な 運動を起こす限りには、市民に届かなければ意味はありません。多くのパートナーシップを築く ためにも、効果的なタイミングと手法で戦略的に運動を広く伝える必要があります。今の時代に 即した広報で新たな価値をデザインし、JC運動の価値を高めましょう。
~地域をよりよくしよう~ 令和2年3月に策定された第五次東広島市総合計画では東広島市のあゆみと現状の評価、課題、
目指すべきまちにするための具体的な計画が示されています。特に人口減少社会の中で地域が繁 栄していくためには国際感覚を養うことが重要であると考えます。これらは地域経済にも影響を 及ぼしていくものです。地域経済において観光の中核を担う酒蔵、日本酒との関わり方も再考す る必要があります。しかし、これらはJCだけで課題を解決することは不可能です。行政、各団 体と構築したネットワークをより強固ものにし、パートナーシップを結ぶことで様々な事業に関 わりをもつことが必要となります。JCの理想像は若きアクティブシチズンの主導的なグローバ ルネットワークであることです。これからの事業展開でネットワークとパートナーシップを活用 はもとより、地域で生まれる様々な運動にも積極的に関わり、地域をよりよくしていきます。
Ver14

~笑顔を広げよう~
JCに入会して最初に得られるものは多くの同志でしょう。私も入会して多くの人に出会いま
した。ビジネスの交流も多く得られました。多くの人から学び、支えられ、かけがえのない時間 を過ごしています。大人になり、社会に出て一生忘れられない様な思い出を共につくる仲間がで きるJCは特別な組織です。会員間の友情はもちろん、会員の家族、日頃支えて頂いている人も 含めて、最高の楽しい思い出を残していきましょう。私たちが笑顔でJC運動をすることこそ、 一番身近な社会を笑顔にするために必要なことなのです。笑顔を広げましょう。

~未来を考えよう~
東広島市は酒都、吟醸酒発祥の地と2つの歴史的な酒処がある日本有数の日本酒の産地です。
多くの酒蔵が軒を連ねて並ぶ酒蔵通りを中心に毎年10月には酒まつりが催され、多くの観光客 が訪れています。このまちの観光には大きな可能性があります。しかし、JCは単年度制である 故に、酒まつりへの携わり方、地域観光に対する提言や事業実施等、継続が有効なものについて 十分な結果を出せていないということも考えられます。これは観光の分野だけではなく全てのこ とにおいて考えられることです。単年度で役職や運動の方針が変わることは、成長の機会を多く の人に提供するという点や、様々な視点から地域課題を考えるという点では有効的です。一方で、 地域の課題は単年度で変わるわけではなく、その課題を単年度の一度の事業で解決することは難 しいものです。その年を縛ることや可能性を失うものではなく、分野ごとに戦略計画をたて、L OMにおける中期計画を検討することで、効率的、効果的に、よりよい地域を創造することがで きるかもしれません。来る45周年に向けて、よりよい地域を皆で考え、描いてまいりましょう。

【おわりに】

JCは私の人生を大きく変えました。出会う人は皆熱い想いで、地域のために前を見ていまし
た。前向きな入会ではなかった私の意識を、多くの人が変革してくれました。考え、議論し、壁
に当たり、努力し、乗り越えるその過程で仕事だけでは得られない学びと、かけがえのない友が
できました。一番身近な社会である家庭や仕事を明るく豊かにするためにも、成長を形にし、結
果を残さなければいけません。
私たちの運動で人々に笑顔にするために、意識を変え、組織を変え、人の心を動かし、希望あ
る地域、国、世界、未来を創ってまいります。