2022年度 一般社団法人 東広島青年会議所

第46代理事長 木村 有壯

《スローガン》 前へ ~すべてに感謝し、挑戦し続ける~

【はじめに】

「新しい町づくりは、若者たちの手で!」から始まる創立宣言文の想いのもと、この地域に諸先輩方が青年会議所の火を灯し本年度で45年の月日が経ちます。なぜ、この地域に青年会議所が必要だったのか、諸先輩方はどのような想いで設立したのか、我々はいま一度原点に立ち返り、やらなくてはいけないこと、今の地域課題に対しできることは何かを見つめなおさなければなりません。

諸先輩方の想いと、今を生きる青年である我々の想いと、異なることがあるでしょうか。我々の組織や活動の形は変化を遂げてきましたが、諸先輩方がこのまちに想いの種を撒き続け、脈々と想いをつないでこられました。その積み重ねた歴史に我々の誇りと伝統があると考えています。 知識や理屈を超えて人の心を動かすのは熱意であり、諸先輩方の熱意が現在にも受け継がれ、我々もまた活動することができるのです。このつながりに心より感謝するとともに、私たち一人ひとりが新たにこのまちに、想いの種を撒き続けなければならないのです。

これまで東広島青年会議所は、大きな理想に向かい日々青年会議所活動に励んできましたが、急激な変化を続ける社会情勢や自然災害、新型コロナウイルス感染拡大など、我々を取り巻く環境がいつの時代も常に大きな壁となり立ちはだかってきます。しかし、我々は立ち止まることなく様々な苦難を乗り越え、一歩一歩前へ進まなければいけません。現在も様々な問題を抱える我々ですが、この現実を悲観的に捉えず、時代に即した組織へと変革できる絶好の機会であると受け止め、変化や失敗を恐れず何事にも果敢に挑戦して参りましょう。

 

 

【45周年にむけて】

本年度、東島青年会議所は創立45周年を迎えます。この45年は諸先輩方の歩みそのものです。我々が地域や行政からご支援、応援をいただき活動できているのは、諸先輩方の積み重ねの賜物に他なりません。今ある環境、活動させていただけることを当然の権利と考えず、謙虚に感謝を重ね、未来につなげる必要があります。

2022年度は、過去からつながるただの1年にしてはならず、東広島青年会議所の歩みを振り返り、次なる50周年へ向けた第一歩を踏み出します。青年会議所の単年度制のデメリットとも言える、毎年の方向性が違うという声に対応し、未来に向けて一貫性のある運動を整備するために、我々が向かうべき明確な中期ビジョンを制定し確立します。広く信頼され愛される東広島青年会議所とし、創立50周年までの運動を最大限加速させましょう。

 

 

【JC運動は会員拡大から】

東広島青年会議所はこれまでの45年間、東広島を支える多くの人財を輩出してきました。これからも東広島の礎となる人財を輩出し続けなければなりません。そのためには、一人でも多くの会員に志を伝播しなければならず、より積極的な会員拡大が必要不可欠となります。

東広島青年会議所は近年の会員拡大運動により、100名前後と広島県内では会員数の多いLOMへと成長してきました。しかし、全国の会員数は過去10年で19%減少してきているという現実があります。そして東広島青年会議所においても、2022年度以降5年で50名以上もの会員が卒業していきます。この状況を会員一人ひとりが真剣に考え、会員拡大が私達の運動の継続と発展の為には、不可欠であることをLOM全体で共有することが必要です。LOM全体が一丸となり、5年後、10年後を見据え、総力をあげて会員拡大に取り組んで参ります。強い自信と信念を持ち、地域に対して東広島青年会議所の魅力を伝え、会員拡大に繋げていきましょう。

 

 

【笑顔と活気溢れる組織となるために】

我々の日々の運動が行なえている背景に、東広島青年会議所の組織力の強さも一つの要因だと考えます。しかし今、経験豊富な先輩方の卒業、たくさんの新入会員の入会によって、私が入会した頃より半数以上の会員が入れ替わっています。急激な世代交代や人員の変動により、お互いを良く知らない会員が増え、連綿と受け継がれてきている想いや、組織力の低下を招くのではないかと危惧しております。その問題を解決するためには、まずは会員同士をよく知り、熱く語り合い、会員全員で事業を作り上げることが最善の解決策ではないでしょうか。私自身、会員全員で作り上げた事業に参画し、その場で体感することで、青年会議所で活動する意味や、良さを感じることができました。まずは、昨今の情勢により、体感できていない入会2年未満会員を中心に、一つの事業を作り上げ、会員全員で実施して参ります。

さらに、会員間の交流を活性化し、緊張感を持ち、楽しみながら青年会議所活動を行なうことが重要です。また、楽しみながら青年会議所活動に取り組むことは、自身の成長に最良の結果をもたらします。楽しんでいるからこそ積極的に考え、話し合い、様々な意見が飛び交います。自ら積極的に取り組むことは、飛躍的な成長のきっかけにつながり、その最初の一歩として、楽しみながらJC活動に取り組むことは、笑顔と活気溢れるまちの実現をめざす私たちにとって必要なことです。

 

 

【仕事を通じて未来を創る】

2018年、日本青年会議所の定款にビジネスの機会が明記されました。ビジネスの機会といっても青年会議所に入会すれば仕事につながるということではありません。青年会議所活動を通じた自己成長により、仕事における商品やサービスが向上し、更なる仕事の発展につながるというサイクルが生まれます。つまり、私たちは仕事の発展のために青年会議所活動に取り組むのであり、青年会議所活動に取り組むことが仕事の発展につながるのです。青年経済人として何をすべきかを熟考し、責任を持って、完遂していく力を持った地域の発展に寄与できるリーダー人材育成を行い、社会動向の変化を踏まえた上での個人的修練の場を提供することで、仕事の発展につなげ、さらなる自己成長を遂げる機会を提供します。

 

 

【共感を生むまちづくり】

我々が活動の拠点とする東広島市は、都市機能を兼ね備えながらも、恵まれた自然が共存する住み良い地域です。この地域の魅力を地域の方々に認識していただき、この地域のファンを増やせば、我々だけではない多くの方が自発的に地域を発信してくれるようになります。我々がなすべきことは、地域により良い変化をもたらす波紋を起こし、運動を創り出し続けることです。地域の課題は市民自らの手で解決できるということを伝えることが我々青年会議所のすべきことなのです。

青年会議所は、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない社会の実現」の理念に共感し、全国各地でSDGs達成に向けた行動を起こしてきました。2022年度もSDGsをより一層推進する団体として、東広島市を良くしていくこと、また、我々青年会議所だけでなく、市民や行政、教育機関、地域諸団体の皆さまを巻き込みながら、運動をともに進めていくことで、持続可能な未来を築いていくことが必要です。我々の地域に対する想い、これまで培ってきたノウハウをこの地域に住まう方々と共有し、供にこの地域の未来を創る礎を築いて参ります。

 

 

【新たな価値を創造する青少年育成】

近年、子供たちを取り巻く環境は様々なツールの発達により容易にたくさんの事を学ぶ事ができるようになった一方、私たちが子供のときに比べ、たくさんの事を経験することや挑戦する機会が少なくなっているように感じます。子供は未来を担う宝です。まちの宝である子供たちを育成するには、多くの時間を共にする親をはじめ、子供たちに関わる大人が自らの経験や学びを元に子供たちと共に成長し、その実体験を伝え経験できる機会を提供する事が必要だと考えます。

東広島みどりの少年団は、東広島青年会議所が40年以上継続して取り組んできた青少年育成事業です。継続事業は一定の成果を毎年残すことが期待できますが、毎年同じことをやるという固定概念がメンバーの意識に潜在的に存在し、青少年を取り巻く環境の変化に対応することが難しいのもまた事実です。継続事業としての歴史を紐解き、過去からつながる現在をしっかりと把握しなければなりません。子供たちの環境も多様化している現在、子供たちが未来に希望を持ち、自分を変えることができるみどりの少年団も、例年通りというわけにはいきません。また、なぜ東広島青年会議所が、みどりの少年団を継続事業として行なっているのかということを常に意識し、その上で継続事業に新たな価値を見いだせたときに私達も更なる成長ができるのです。

 

 

【共感をつなげる広報活動】

我々東広島青年会議所は、長年にわたりこの地域の未来を想い活動を続けて参りましたが、残念ながら市民の認知度が高いとは言えないのが現状です。我々が多くの時間とエネルギーを費やして素晴らしい運動を企画し実行したとしても、相手に伝わらなければそれは活動であり運動とはなりません。また、多くの情報を時間や場所を問わず瞬時に取得することができる時代となり、情報量が溢れ、情報も取捨選択する時代となりました。我々の運動を受け手が自分ごととして捉えてもらえる情報発信を継続して行なわなければなりません。誰に何を伝えていくかを明確にし、タイムリーにわかりやすい言葉で面白いと思ってもらえる切り口で情報発信することにより、多くの伝えたいターゲット層の共感を得ることができるのです。

 

 

【広島ブロック協議会との連動】

2022年度は東広島青年会議所から広島ブロック協議会に会長を輩出します。12LOMで構成される広島ブロック協議会には広島県内の志を同じくする仲間が集まり、己を磨く場、そして改めて自身のLOMの素晴らしさに気づかせていただける場として私自身も過去に出向させていただく機会がありました。

そこで出会い、共に事業構築に向けて汗と涙を流した仲間との間には、LOMを超えた絆が育まれ、その輪が大きく広がっていくことが自分自身の財産となります。また、広島県全域にしっかりと根を張り、大きく広がる輪こそがブロック協議会のスケールを活かした魅力の一つでもあり、本年はこのスケールメリットを活かし、我々東広島青年会議所の運動を大きく発信できる絶好の機会と捉えます。多くの出会いと発見、大きな学びを得ることができる広島ブロック協議会の事業に積極的に参画するとともに、輩出した仲間が責任を持って一年間務めることができるよう協力体制を構築しましょう。

 

 

【最後に】

「覚悟を持って挑戦してみればいい」これは、ある先輩からいただいた私にとって忘れられない言葉です。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を目的に、人に成長の機会を与え、変革を促す団体であることは言うまでもありません。ただし、あらゆる物事から目を背けず、自分自身と向き合い、悩まなければ大きな成長を勝ち取ることができないということを私は教わりました。また、多くの方に支えられ感謝の気持ちが湧いて来る。そんな人としてあたりまえのことに気づかせてくれたのも青年会議所でした。自らの意識を変え、メンバーの心を動かす行動をとり、そしてメンバーの支えに心から感謝するという成長のスパイラルが青年会議所には存在するのです。

個の成長が青年会議所の成長に、青年会議所の成長がまちの成長につながると信じ、明日の東広島のために、熱意を持って行動して参りましょう。

一年間の経験は必ず一生の宝物になります。二度とないこの機会を楽しみながら全てに感謝し、自分を信じ失敗を恐れず皆で前へ向かって走り続けましょう。