入会から6年、私も古参の域に足を踏み入れていることに、誰よりも自分が驚いております。この度、木村理事長に理事メンバーとして選出していただき、身が引き締まる思いです。高野室長の補佐的立場ではありますが、理事の一員として、木村理事長の掲げるスローガン「前へ ~すべてに感謝し、挑戦し続ける~」の言葉に倣い、前向きな心持で、感謝を忘れず、挑戦を重ね、年の終わりには胸を張れるように取り組んでいきます。
東広島青年会議所は、今年で創設45周年となりますが「交流」や「活動」という点において、45年の歴史の中でも近年ほどの危機はなかったのではないでしょうか。コロナ禍の中、JCの活動に支障が出ているのはもちろんですが、遠方の親類や友人とさえ2年も会うことが憚られる、絆の形そのものの変質を迫られるかつてない事態です。同じまちに住むもの同士ですら、気軽に会えない2年間を越えて、いまだ完全終息の目途は立ちません。笑顔はマスクの下に隠れ、唾液の飛沫を避け密やかに話す現在、従来とは違った交流を模索するニューノーマルの中で、私たちは新たな研鑽をしていかなければなりません。
そのために、何か手掛かりはないだろうかと考えた時、SDGsがそのヒントになるのではないかと考えました。SDGsには17目標や169のターゲットなど、数多くの入口があります。コロナ禍のニューノーマルにも適応しうる目標、ターゲットも多く存在しています。「4.質の高い教育をみんなに」「8.働きがいも経済成長も」はリモート授業やリモートワークの推進や環境の整備により、東広島でも形を変えながら前進しています。衛生観念の向上は「6.安全なトイレを世界中に」の意識強化へとつながり、「3.すべての人に健康と福祉を」は、世界中の人々の関心の的となりました。2020年には30%に満たなかったSDGsの認知度が、2021年の調査では50%を超えました。JCでは普及以前からSDGsを本格的に意識した取り組みを行っています。私たちはSDGsに長く親しみ、よく知る者として、事業などを通じて東広島のまちのSDGsの普及・啓発に貢献し、住み続けられるまちづくりに協力できる人材となれるのではないかと考えています。
最後になりますが、先輩方がJCの経験によって大きく成長したように、私も今年度の経験を通じて成長していきたいと考えています。未熟者故、ご不便をかけることもあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。