「新日本の再建は我々青年の仕事である。」1949年、使命感をもった青年たちにより、戦後の日本において青年会議所運動の幕が開きました。そして、その運動は東広島の地にも波及し、1977年11月11日、日本で628番目の青年会議所として東広島青年会議所が誕生しました。以来44年にわたり、諸先輩方が、高い志と情熱のもと明るい豊かな社会の実現を目指し、この地で青年会議所運動を展開し続けてこられました。その一年一年の積み重ねが、このまちやそこに暮らす多くの方々に影響を与え続けてきました。まちと人財の未来を見据え、志を連綿と繋いでこられた運動は、私たちに多大な功績と英知を残していただきました。

 45周年を迎えるにあたり、私たちは、これまでの諸先輩方が繋ぎ発展を続けてくださった歴史に、深い尊敬と感謝の気持ちをもつとともに、これからの未来を創る責任世代として、高い志を受け継ぎ自覚をもって運動を展開していかなければなりません。

 昨今の青年会議所運動を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。毎年のように発生する異常気象を起因とした自然災害や、少子高齢化社会の到来、さらには目に見えないウイルスの脅威が私たちの生活を脅かし、生活様式の変化を迫られ続けています。しかしながら、青年会議所はそもそも困難を乗り越えるために作られた組織であり、いつの時代も度重なる危機や困難を乗り越えてきました。それこそが青年会議所の歴史であり存在意義なのではないでしょうか。明らかな逆境といえるこの状況下でこそ、青年会議所は明るい豊かな社会の実現にむけて、関わる人たちの意識を変革し、ポジティブな市民を多く生み出していかなければなりません。

 そのためにも、45周年を迎えるにあたり、我々は諸先輩方が脈々と繋いでこられた英知と勇気と情熱の歴史を今一度振り返り、それを自分たちの力にし、この東広島市の未来を明るく照らし続ける灯となる決意をあらためて示さなければなりません。

 今年度45周年実行委員会では「前へ  ~すべてに感謝し、挑戦し続ける~」の理事長スローガンのもと全メンバーが一丸となり絆を強め、メンバー全員が主役と感じていただける周年事業を展開してまいります。そして、先輩諸兄姉や市民の方々にこれまでの感謝の気持ちをあらわし、明るい未来に向けて挑戦し続ける決意を示していきます。

 5年に一度しかないこの特別な時間が、メンバーの皆様、LOM、そして東広島市を躍進させる絶好の機会になることを切に願いつつ、実行委員会メンバーとともに1年間全力で走り抜けます。