理事長所信

2020年度 一般社団法人 東広島青年会議所

第44代理事長  木村 優一

《スローガン》

温故知新

「~古き良きを守り新しき良きに~」

はじめに

平成から令和へ。

またひとつの時代が終わり我々は新たな時代の幕開けを迎えました。

1977年11月11日、高い志を持った青年達により緑の大地、ここ東広島に青年会議所の灯がともされ、現在に至るまで先輩諸兄がそうしたように、新しい令和の時代も我々若者がリーダーとしてこのまちを牽引していかねばなりません。

まずは、永きに渡りこのまちの為に情熱を持って青年会議所運動を連綿と受け継いでこられた、先輩諸兄の皆様に敬意を表すると共に、心より感謝を申し上げます。そして先輩諸兄が受け継いでこられました青年会議所としての根幹を成す部分をしっかりと守り抜き、そして進化させ、次世代にバトンを渡すことをお約束致します。

 

拡大活動から拡大運動へ

東広島青年会議所は飛躍的な会員拡大の成功により、全国的にも注目されるLOMへと成長を果たしました。しかしながら個々の力に頼りきりの拡大には限界があります。会員各々が個別に動く「拡大活動」から、会員がひとつにまとまり集団として効果的かつ継続的に会員拡大を行っていく「拡大運動」への変革が必要です。「なぜ会員拡大は必要なのか?」会員一人ひとりがこの答えを肯定的に明確に持つ事が最も重要だと考えます。

日本青年会議所が掲げている入会条件である「品格ある青年」とは、社会的義務を果たしてさえいれば、全ての人に入会の権利があるのだという定義をしっかりと理解すれば自ずとその答えも見つかるでしょう。

女性や20代の会員はこの組織にとって貴重な存在であり、我々の事業や運動により良い変化を起こす可能性を秘めています。また、地域における優秀な若者の流出を防ぐために、高等教育機関や若年層の社会人を対象とした拡大に努め、そのような若者と地域の未来を共に創り上げるというプロセスから、故郷への誇りを持ち、社会に貢献する人財を育成していきましょう。

近年、構築してきた準備段階での拡大活動の手法、仕組みを存分に活用しつつも柔軟かつ開放的に、多くの同志を募り「人を集める組織」ではなく「人びとが自然と集う組織」を目指して全会員の意志をひとつにまとめ、本年度の目標である「40名」を必ず達成しましょう。

中長期を見据えたJAYCEEとしての人財育成を

近年、会員拡大の飛躍的な成功を収め多くの新入会員の獲得に成功しました。

しかし、会員一人ひとりの負担の軽減に伴い会員の成長できる場が少なくなったのも事実です。スタッフとして本来であればひとりで行う役職も複数人で行うことで負担は軽減されましたが、青年会議所活動に対する意識、理解度が低下しているようにも感じます。計画的かつ継続的に日本青年会議所のプログラムやセミナーをしっかりと活用しつつ、入会間もない会員の底上げに力を入れ、短期的ではなく継続的に行うJAYCEEとしての人財育成の仕組みを構築します。

人が育つまちづくりを

まちづくりの主役は「人」であり、東広島の最大の強みである知的資源や高い教養機能を活用し、将来を担う子どもたちの健全育成や、イノベーションを促し地域経済を支える人財の育成につなげていくことが必要です。人と人のつながりや、地域での支え合いや助け合い、世代間の交流・連携など「人」を起点とした結びつきとふれあいを大切にし、一人ひとりの個性や能力を最大限に発揮できる環境を形成すべく、行政、大学、企業、研究機関、地域団体とあらゆるまちづくりの担い手と方向性を共有し、次代を見据えたまちづくりを行いましょう。

酒まつりは、お酒に係る地域独自の文化を醸成し、地域をより活性化させるこのまちになくてはならない一大事業です。経済波及効果は30億円を超え、地域への経済的貢献の面からも年々その重要性を増しています。まちづくりを担う団体としての自覚と、当事者意識を持って会員全員で参画し、昨年主管した中国地区コンファレンスで学んだ「おもてなしの心」で来場者をお迎えしましょう。

 

我々が成長するために共に学ぶ

このまちの未来は我々若者の手に懸っています。自分自身が成長する事でこのまちは必ず成長する。我々は青年会議所の活動をする為だけに集っている訳ではなく、青年会議所活動を通じてまちづくりの一端を担う事で自らが成長し、さらにはこのまちに貢献する事が出来ます。素晴らしいJAYCEEであることだけでは全てのシーンでリーダーシップを発揮することは出来ません。どこに出ても素晴らしい「青年経済人」であるべく、他団体と共に学ぶ場など多岐にわたる12回の例会事業を通して共に学び、会員の資質の向上に努めましょう。

新たなビジネスの機会を

2018年日本青年会議所の定款にビジネスの機会が明記されました。1949年に日本で最初に設立された東京青年会議所の設立趣意書にはこう書かれています。

「新日本の再建は我々青年の仕事である。あらためて述べる迄もなく今日の日本の実情は極めて苦難に満ちている。この苦難を打開してゆくため採るべき途は国内経済の充実であり、国際経済との密接なる提携である。」

そもそも青年会議所は、国内経済の充実と、国際経済との提携を目指して始まりました。

そしてこう続きます。

「その任務の大半を負っている我々青年は、あらゆる機会をとらえて互いに団結し自らの修養に努めなければならぬと信ずる。」

日本経済を再び充実させる任務の大半を負っているのは、我々青年です。

今こそ、ビジネスの機会を再度捉えて経済の充実を図らねばなりません。今行っているビジネスの延長線上ではなく会員間でお互いを知り、手を取り合い、新たな価値のあるビジネスの機会を創造しましょう。

笑顔あふれる会員間の交流を

100名あまりの会員が活動するこの東広島青年会議所ですが、「少数精鋭」から「多数精鋭」へと変貌を遂げる為には会員間の強い絆が必要不可欠です。

我々、青年会議所会員は特別な喜怒哀楽を共に経験することで、何にも代え難い素晴らしい「仲間」を得る事が出来ます。笑顔あふれる会員間の交流はもちろんのこと、各会員を支える家族、友人たちとも、より多くの交流を図れば一層青年会議所活動の理解も得られることでしょう。青年会議所の三信条のひとつでもある「修練」から生まれる友情だけでなく、屈託のない笑顔から生まれる友情も、何にも代えがたい宝物です。一年間を通して多くの笑顔の生まれる機会の提供に努めましょう。

また日本全国には各地青年会議所にて活動する多くの同志が存在します。

多種多様な「想い」を持って活動する同志と交流することは自身の価値観において大きな変化が生まれる経験になることでしょう。各種大会の意味をひとりでも多くの会員に理解してもらい多くの会員で赴きましょう。そして学びの後の懇親の場も会員全員でしっかりと楽しめる計画を立て、誰一人取り残すことなく楽しめる設えにしましょう。

効果的な魅力発信を

青年会議所運動を一人でも多くの市民の皆さまに認知して頂く為にはホームページやSNSの活用は必要不可欠です。何のためにどの様に伝えるのか、その目的をしっかりと認識し、さらにはより効果的に情報発信をする為にも各報道機関との連携を密に行い青年会議所運動の「魅力」を余すことなく発信しましょう。

また、対外への情報発信だけでなくだけではなく会員にも例会事業の見どころをしっかりと発信し、例会事業への出席率向上に努めましょう。

終わりに

日本青年会議所は昨年度、会員減少の危機感から今の時代に合った組織改革へと舵を切りました。東広島も例外ではなく近年増え続けた人口も、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推移によれば、2020年ごろをピークに減少に転じると予測されています。このまちで活動する我々も同様に、2015年からの会員拡大で瞬間的には会員数は増加しましたが、まちの人口減少と同様の危機感を覚えます。組織改革をせざるを得ない状況になってからでは全てが後手に回ってしまいます。会員数が多い今だからこそ、我々は志高き青年達が立ち上がったその時代をたずねて知る事で、その「想い」をしっかりと守り、時代に合った組織改革に勇気を持って取り組まねばなりません。

一説では、人類は進化の過程で急激な環境の変化に対応すべく、突然変異の繰り返しで今日に至ると言われています。めまぐるしく変わる今の環境は人類の進化過程における、それと言っても過言ではありません。進化すべくひとつの条件は整いました。さあ、あとは我々若者が先駆者となりこのまちを進化させましょう。

過去に学び

過去にとらわれず

若者らしく

勇気を持って

今を変える

温故知新~古き良きを守り新しき良きに~